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日中比較法研究

 中国法(特に現代中国法・中華人民共和国法)の研究を対極に位置づけることによって日本法をいっそう理解できるのではないか。自分の研究生活をふりかえってみると、この意識を大学院時代において現代中国法を研究する中で醸成していった気がします。

 現代中国を一党独裁の社会であるとか、法は存在していても終局的には政治が勝つといったとしても、現に事実として存在し活きている現代中国法の動態を無視できるわけではありません。日本法と180度違うように見える異なる考え方や理念であったとしても、そこではその社会で生活する人間たちとその法との議論が常にありますから、それを支えている理論を究明することこそが学問の責務だろうと思います。

 以上の次第で、現代中国法そのものを研究したり、特定の権利や社会現象を題材に比較法的に分析したりしてきました。


この研究テーマの枠組み


 研究テーマ「日中比較法研究」の終局的な目標は「法の一般理論の再構築」です。壮大な目標でありますが、ライフワークとして進めているものと御考え頂ければ幸いです。


分析対象(キーワード)に求める要素


 日中比較法研究について、特に現代中国法に対する研究については分析対象に求める要素は現在固定しています。他の研究テーマに注力しているためです。


  • 権利論: 旧ソ連に代表される社会主義法の権利論を含むこと


  • 中国的: 中華人民共和国の成立に対して中核的役割を果たしたと言える要素をもつこと


  • 事例研究: 実際に確認できる社会現象であり、現地調査可能であること


  • 解釈論: 日本法における解釈と一致しないこと


この研究テーマの成果


 現在までの主な成果については次のものがあります。







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