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Daisuke Mitarai

「勉強」を楽しむコツ

 世の中には勉強をするのが辛くてしかたがない。勉強好きという人間が

怪物のように見えてしかたがない、という人もいらっしゃると思います。

ひょっとすると、この記事を読んでいる人もそうかもしれません。そこで

今回は、勉強を楽しむコツの一部をお話します。


 まず、前提として「勉強」と意識していませんか?ポイントは、勉強に

取り組む前に、すでに<身構えている>その意識にあります。いろいろな

勉強好きの怪物と私は出会ってきましたが、その多くは「勉強」と思って

いません。どことなくですが、彼・彼女にとって勉強は「ゲーム」と同じ

感覚のようです。


 え?ゲーム??と戸惑っていらっしゃるかもしれません。が、ゲームを

科学すると、それがスマートフォンの画面越しに経験するゲームや町中の

ゲームセンターのゲームといったものと「勉強」との間に共通する3つの

要素を確認できます。


 第1に、ゴール(=目標)が定まっているという要素です。何かの勉強

に取り組むとき、怪物達は自分なりのゴールを決めています。最終的には

公務員になるとか、公認会計士の資格を取るといったゴールがあるでしょ

うが、そういう遠い将来のゴールではなくて身近なゴールを毎回決めて、

取り組んでいるようです。例えば、「今日の授業で先生から褒められたら

今日の勉強はゴール」とか、「今日の授業を寝ないで最後まで聴くことが

できたら昼食はカツ丼にしよう」といった感じです。


 第2に、レベルアップの仕組み=喜びを得る経験を組み込んでいるとい

う要素です。これをスモールステップの原理とかいって経営学や教養教育、

予備校や訓練学校などで教授・実践されていることなのですが、小さな

達成感を積み重ねていくことによって勉強が日常の一部になっていく仕掛

けです。例えば、「キーワードと示された言葉を使って文章を書けるよう

になった」とか、「過去問を1日1題解く」といった感じですね。


 第3に、勉強の道を自由に歩き続けるという要素です。「なぜ?」とい

う疑問を発見したら、目の前に解かなければならない問題があってもその

疑問の方に歩いて行ってしまうという習性?です。まぁ、だから<怪物>

のように見えてしまうのかもしれませんが、自由に歩けるのですから、

ストレスを感じないのでしょう。とはいえ、皆さんがそうなれるようにな

るコツはあります。例えば、知らない敵(=問題)に遭遇したら、その敵

に類似しそうな(=関係がありそうな)過去の自分の経験を思い出して

バトルしましょう(=取り組みましょう)。これって、自由に歩くことと

同じなんです!


 急に「勉強」が勉強になることはないでしょうけれども、少しずつ自分

の中の意識を変化させていけば、いつか勉強を楽しめるようになるはずで

す。皆さんが<怪物>の仲間入りをする日も遠くないかもしれません。

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