今回は、ZOOMやMeetなどのアプリをつうじて遠隔授業に慣れている
皆さんやハイブリッド型授業とされているので対面授業に挑戦しても
良いのだけれど、何となくの惰性で遠隔授業のままを続けている学生
向けに、お送りしようと思います。
実は、私たち教員の側からすると、皆さんが勉強した「つもり」に
なっているのではないかと危惧することが少なくありません。BGM
代わりになるかならないかは別として、アプリをつうじて開いていさ
えすれば視聴していたと言える環境だからです。言い換えると、これ
は、緊張感をもたずに聞いているだけで勉強になっていないのでは?
と心配しています。
事実として、対面授業の方が「入ってくる」「分かる」という体験
が多いです。何故(なぜ)そうなるのか?を、これからお話しして、
できれば対面授業に挑戦して欲しいと思いますが、遠隔授業でも私達
教員の側の危惧が杞憂に終わるように努めて欲しいと思います。
結論から言います。緊張感をもって聞いていると、次の3つの内容
をハッキリと実感できるようになります。第1に、自分がやったこと
が何であるか(有効だったかどうか、講義の内容のどこあたりの内容
だったかなど)を実感できます。第2に、自分がわかったことが何で
あるか(授業をつうじて理解できたことが何か、自分とは違う視点が
どんなものであるかを理解できたなど)を実感できます。そして第3
に、次にやるべきことが何であるか(不足分が何か、新しく気づいた
ことが何であるかなど)を実感できます。
Yes(高須クリニック…ではない)=やったこと
Wow(という感動・理解したこと)=わかったこと
ToDo (リストを作成しよう!!)=次にやること
対面授業の場合、予習をして自分なりのイメージを描いてから授業
に臨んでいるはずですから、受講しているうちに「やったこと」との
ギャップを感じて頭が働き始めます。ノートを取るなり、教科書の該
当箇所に目を落としたり、板書を見ながら理解に努めたりという動作
が少なからず教員の側からも見て取れます。睡眠学習は論外ですけど。
そして、これは同時に「わかったこと」を不断に増やしていく過程
でもありますし、理解できると「なぜ?」が自然と起こってくる筈で
すから、「次にやること」につながるわけです。
ところが、緊張感をもたずに受講していると、上記の3つの内容が
自分を刺激してくれないので、勉強した「つもり」に陥ってしまいま
す。そして最悪の場合、試験当日になってから焦ります。もう遅い。
自分は大丈夫と思っている人は、ぜひ遠隔授業で受講している講義
の1つで良いので、そのアウトプットをやってみましょう。練習問題
を解くというのでも良いですし、その授業で課題とされたものを解く
というのでも良いです。苦労することなくアウトプットできるならば、
あなたは大丈夫です。しっかりと緊張感をもって遠隔授業を受講でき
ています。
アウトプットするのに苦労した子は、直ぐに対策を考えましょう。
試験直前に慌てても、それは遅きに失すると思います。
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