物事にはそれぞれその本質があると言われます。そして、
「本質を見抜けば簡単なこと(である)」のように言われる
のを聞いたことがあるのではないでしょうか。実際にその場
に居合わせてみて感じたことなのですが、では、どうすれば
本質を見抜けるのだろうか?(そこが知りたいのですけど)
と。しかし、その答えはいただけなかったように思います。
もちろん、私の場合は、です。
そこで、今回は「本質を見抜くにはどうすれば良い」のか
について、私なりの考えを述べてみます。皆さんの御参考に
なれば幸いです。
洞察力を高めること
本質を見抜くためには、その物事を観察し続けるすなわち、
洞察する力を高めれば良いと私は考えます。草花や小動物を
観察し続けるとその変化に気づきますね。小さい頃観察日記
を書けと言われて書いた体験のある人もいらっしゃると思い
ます。まさしく、それです。
洞察力を高めれば、物事の本質を見抜けます。
では、どうすれば洞察力を高められのでしょうか?ここで
は3つの方法を紹介します。予め申し添えますが、その内の
1つの方法を使えば良いということではありません。複数の
方法を組み合わせて濃厚にしていく必要があります。
洞察力を高める方法の第1-質問する
当たり前のことではありますが、それは物事に対して質問
することです。例えば、何か失敗したら、なぜ失敗したのか
を質問することです。知人が居合わせたのならばその知人に
質問すればよいですし、自分一人だけの状況だったら自分で
自問しましょう。答えが見つからなければ誰かに「相談」す
れば、それは質問したことになりますね。
これは何も失敗した物事だけに限られることはありません。
誰かが成功した物事に接した時でも質問できますよね?なぜ
君は成功できたのか?と質問すれば良いのですから。
このようにして質問することによって得られる情報は、
少なくとも次の3点です。第1にその物事の事実(情報)を
得られます。第2に、その原因(情報)を得られます。この
事実と原因を把握できれば、どうすれば良いか?という対策
(情報)を早晩発見できるでしょう。これが第3です。
洞察力を高める方法の第2-第六感を鍛える
第六感とは、一般に私たちが生まれながらに修得している
とされる「視覚(見る)」「聴覚(聴く)」「触覚(触れる)」
「味覚(味わう)」「嗅覚(嗅ぐ)」という5つの感覚以外
の能力を言います。第六感と聞いて、漫画「聖闘士星矢」を
想像できる私はその世代なのですが。
それはさておき。第六感とはいわゆる「直感」です。古典的
な方法かもしれませんが、直感を鍛えるには芸術に直接触れる
ことです。様々な芸を観察し、あるいは、その知識を習得する。
それが直感を鍛えることになります。政治学を専門とする知人
が、大学院生時代につぶやいてくれたことなのですが、彼曰く
イタリアの政治学者が描くデザインや絵は、文章にするよりも
的を射ているのだそうです。つまり、直感が鍛えられているの
でしょう。芸術の都と聞くとパリと答える人も多いのですが、
個人的にはフィレンツェ(イタリア)です。
洞察力を高める方法の第3-臨機応変な判断をする
計画や目標を立てることは、勉強をするにせよ、資格試験に
臨もうとするにせよ、私たちは当たり前のようにします。が、
計画や目標は当初のとおりには行かないものでもあります。
このとき、早期に当初の計画や目標に修正を加えて結果として
成功させるためには、臨機応変な判断が下せるように訓練する
必要があります。
この臨機応変な判断を下せるようになるためには「遊びも
勉強(である)」と意識することなのではないでしょうか。
友人たちと何処かへ遊びに出かけようとする時であったり、
お店選びをする話し合いの時であったりは、人間関係を維持す
るために<どう行動するのが正解か>を臨機応変に判断してい
るはずですから。
一方、「勉強は遊び(である)」ということも追加させて
ください。勉強は誰かのためにやるものではなく、すべては
自分のためです。したがって、将来の自分がどうなるのが正解
かを臨機応変に-期待と不安が混在する中で-繰り返し判断し
ているのが勉強なのだと私は感じています。どんな将来の自分
になるのかねぇ?と自分自身を屋根裏から観察しているような
光景って、遊び場を眺めているような感覚になりませんか?
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