キャリアパスって何だ?
知らない言葉は調べてから授業に臨むこと。何だかいつもしゃべっている言葉からスタートしてしまいましたが...
就職活動を本格的に考え始めると、「キャリアパス」という言葉が脳内に浸透してくるようです。そこで、今回は「キャリアパス」について考えてみたいと思います。
そもそもキャリアパスとは何でしょうか。en worldさんによれば、キャリアパスとは Career Path のことを言い、 Path が「道」を意味するので、「企業内での仕事における最終的な目標を定め、そこに向かって進んでいくための道筋を表しています」とします。また、リクナビNEXTさんによれば、同じように「キャリアパスとは、組織の中で目指す職務や役職に就くためには、今後どのようなスキルや経験を積んでいけばいいのか…という「道筋」のことを指します。」とのことですから、そういうことなのでしょう。
とはいえ、学生生活も後半戦に入る頃にすでに起業している学生は少ないでしょうし、アルバイトはしていても正社員として働きながら学生をしている人も少ないでしょうから、キャリアパスを上記のとおりに学生が脳内に浸透させているとしたら、ズレていると思います。もちろん、キャリアパスという言葉を使用することによって学生へ伝えたいことは同じ方向性をもつものなのですが、そこを理解してもらいたいなと思います。
終身雇用の時代は終わった!?
私の世代までぐらいと思うのですが、そこでは高卒や大卒で初めて就職した先(職場)に定年まで働き続けるのが常識でした。そのため、転職することによって年収を上げていくといった発想やセカンドキャリア、副業といった発想は、私たちよりも若い世代になってから常識化していることです。
つまり、終身雇用制が崩れている現在において、常に自分のスキルや価値を高めておき、来るかもしれない将来の問題に備えることが、皆さんには求められている、いわば「安定就労」の時代になっているのだろうと私は考えます。
したがって、キャリアパスという言葉を、学業を片方に抱えながら就職活動をしている学生に向けて投げかけるとき、そこでは、卒業後の長い人生の中の「人生ゲーム」をどこからスタートさせるかを計画して欲しいという意図が含まれているのではないでしょうか。
自分だけの人生ゲームを始めるために
そこで、自分だけの人生ゲームを始めるために、少しずつでも良いので、日ごろの生活の中で意識して欲しい4つのこと、を教示しておきましょう。
第1に、「自分がワクワクすることは何か」を考えてください。それは1つだけだとは限らないでしょうから、ワクワクしたことを全部メモしておいてください。
第2に、「自分の得意なことは何か」を見つけてください。これも1つだけではないでしょうし、自分の苦手なことから見つけて、その逆を試してみるというのもアリでしょう。例えば、勉強する事が苦手なら、勉強してみるということですね。実は自分が気づかないぐらい得意なことだったかもしれません。
第3に、「積極的にインターンを体験してみる」ことです。学内で紹介するインターンには単位認定可能なものもありますし、そうでなかったとしても、インターンに参加することによって確実に人脈なり経験なりがレベルアップするはずです。
第4に、「多業界の人たちと意見交換してみる」ことです。学内外で開かれる講演会に参加してみたり、その業界の有名人の書物を読んでみたりといったことをしてみましょう。こうすることによって、自分のフィーリングに合う業界かどうかを判断できたり、自分の感覚を磨くことができたりできます。そして、それは自分にとって適切な人生ゲームのルートを示唆してくれるものになるかもしれません。
人生ゲームは平たんなものではない
遊びでやってみる人生ゲームでも平坦な双六ではないですよね? 時に「仕返し」をされたり、時に「事故に遭遇」したりと困難がつきまといます。その一方で、「転職」をしたり「一流」になって高給取りを実現したりといった岐路の選択を迫られます。その時々で「ゲーム」をし、自分の判断を後悔しない判断をするためのコツを練習しているのだろうと思います。
これからの皆さんは、その人生ゲームの本番に入るわけですね。
例えば、「自分のキャリアパスを考えてみましょう」と言われたら、自分の人生ゲームをどこからスタートしたいかを考えろという事だなとか、自分が何をしている時が楽しいかを見つけなさいという事だなとか、インターンに参加してみないかと誘われている事なのだなというように受け取ってみましょう。そうすれば、決して平たんではない人生ゲームですが、始めの一歩は確かに歩めるはずです。
思い立ったときが吉日と言います。今すぐキャリアセンターへ足を運んでみましょう。
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