一年が終わりに近づいて来たり、学期末が近づいて来たりすると、「(テストまで)間に合わない」とか、「(勉強する)時間がない」等と聞くことが増えます。例年のことなので、一種の風物詩と言えるかもしれません。
さて、そんな風物詩が訪れる前に、一度自分自身で確認してみようというのが本日の記事もの目的です。次のステップで自分自身の立場を確認したうえで、「間に合わない」「時間がない」と言えるかどうかを判断してください。そのうえで、必要な場合は信頼のおける教職員に相談しに行きましょう。
1.テストを実施する科目数とレポートを実施する科目数を確認する
まず、やるべきことは、テスト実施科目の数とレポート実施科目の数を把握することです。
次に、レポート実施科目の場合は、提出期限を確認し、少なくとも期限の3日前には提出を終えられる状態に出来るスケジュールを立ててください。
一方、テスト実施科目の場合は、出題範囲を確認し、試験日前までに少なくとも2巡はできるようにスケジュールを立ててください。
2.時間の使い方を確認する
現時点の自分の1日で使った時間を記録してください。私の場合、次のようになります。
06:30~07:00 朝食
08:00~08:45 1日のスケジュールを最終確認、研究・執筆準備
09:00~12:00 授業、学生対応ほか
13:00~17:00 授業、学生対応ほか
17:00~18:30 明日の準備
21:00~23:30 研究・執筆準備、学生対応ほか
3.上記1.ふまえて「やるべきこと」としてリスト化する
テスト対策、レポート対策のゴールは上記1.で確定している筈ですからそのゴールに到達するために「やるべきこと」だけを書き出してください。
4.優先順位をつける
上記2.から、現在の自分が使っている時間の中の無駄な時間が把握できている筈ですから、その無駄な時間を「15分枠」なり「30分枠」なりで、分類しましょう。
次に、上記3.の「やるべきこと」リストのそれぞれ1回分を完了させるために自分がどれだけの時間を使うのかを見積もってください。私の場合、次のようになります。
・学生対応 30分/回
・資料読込 60分/回
・データ整理 20分/回
・メール返信 5分/通・人
最後に、「やるべきこと」リストに優先順位をつけたうえで、どの無駄な時間で何をやるのかを決めていきます。
5.1週間試してみる
4.までの作業を終えたら、まずは1週間やってみましょう。その間に、予定どおりできなかったところは、その原因も含めて記録してください。
次に、予定どおりにできなかった部分の時間帯を細かく分割し、「やるべきこと」に集中できる本当の時間を見つけ、時間の配分を正確にして取り組んでください。
6.2週間後にふりかえる
5.までの作業をやった後、予定どおりに進んでいないことを確認できたら、その事実を示しながら、自分の信頼のおける教職員に相談に来てください。
以上、簡単ではありますが、勉強する時間がないという問いに対する回答です。
個人差が無いわけではありませんから、少しでも焦る感覚が芽生えたら、早めに相談に行きましょう。相談する事は恥でなく、自分を変える一歩です。
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