確定申告を例に、消費税と所得税の違いを感じてみよう、というのが
今回のテーマです。
簡単なところで言うと、所得税の確定申告の期限は3月15日ですが、
消費税の確定申告の期限は3月31日であり、この日が申告と納税の期限
とされています。(つかみはオッケー?)
さて、ざっくりと消費税の計算の仕方をおさらいしましょうか。
まず、消費税は「消費税がかかる取引」を基準にして計算します。
どういうことかというと、①国内の取引の中でも、まずは(1)課税対象
になる取引と(2)課税対象にならない取引=不課税取引があるため、
(1)であることを確認する必要があります。
次に、(1)であったとしても、(a)課税取引とするものと、(b)あえて
課税しない取引=非課税取引があるため、(a)であることを確認する必要
があります。
そして、(a)であったとしても、それが10%のものと、8%のもののほか、
輸出免税(0%)のものがあります。
以上のように、実は消費税は、めんどうくさいのです。どうめんどうくさい
かと言えば、前述したように、「消費税がかかっている取引だけを抜き出す
作業」をしなければならないところです。
講義では、消費税がかかるのは原則、モノやサービスによる消費行動に対
するもののみと説明し、だから単なる寄付であったり補助金は消費する行動
でないので(2)に該当しますね云々と伝えますけれども、実際はメンドウ。
とはいえ、インボイス制度が導入されましたし、もしもインボイス登録して
個人事業主として働くぞという人は知っとくべき知識になってしまいました。
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