問題や課題を設定できたら、関連する先行研究を調べてみましょう。
【日本の場合】
日本の先行研究について調べるならば、CiNii(サイニィ)が便利です。このサイトは、国立情報学研究所が管理する論文情報ナビゲータで、論文検索のほか、著者検索や全文検索の機能も備えています。
CiNii → http://ci.nii.ac.jp/
なお、CiNiiについて学協会誌の電子化に対する政府の支援がJ-STAGEへ一本化する方針が示されたため、今後はJ-STAGE Lite(仮称)を中心としたリサーチ方法が確立していくと思います(詳細についてはこちら)。
上記の移行期間に現在あることから、「リサーチができない」「論文が書けない」という冗談を時々耳にしますが、リサーチの仕方は人それぞれですから、くだらない甘えは捨てましょう。
例えば、Googleなどの検索サイトを活用してリサーチしたり、執筆者のホームページやブログなどを参照して収集する等、方法はいくらでも考え付くはずです。どうしても考えられないという学生は、大学図書館のリファレンスカウンターで相談してみましょう。
【中国の場合】
中国の先行研究について調べるならば、中国知網(CNKI)が便利です。このサイトには、統計データや法令の検索のほか、各データベースを横断検索する機能などが備えられており、リサーチの効率が格段に向上しました。
CNKI → http://gb.oversea.cnki.net/kns55/
【参考文献ほか】
ちなみに、日本法のリーガル・リサーチに特化して説明した書籍として、いしかわまりこ他著『リーガル・リサーチ』日本評論社がありますし、『外国法の調べ方』東京大学出版会1975年なども古いですが類似の文献は出版されていますから、書店や図書館で手に取って読んでみましょう。