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Daisuke, MITARAI

第37回「『中国化』の本質を読み解く」


2019年 9回目です。

今回は「情報の読み解き方」の続きを取り上げました。

現代中国の動態を、外部から見て取る場合に、どんな視点が必要か?を1つ1つ紹介してゆく内容です。

今回までに紹介させていただいた視点は、次のとおりです。

 (1) 読み解く時点に注目する

 (2) 新旧の条文比較に注目する

 (3) 指導性裁判例に注目する

そして、今回その4弾として紹介させていただいた視点は

 (4) 立法関係者の動向に注目する

です。

日本の中国研究であったり、チャイナウォッチャーであったりが取り上げて紹介される多くは、法律案(法案)や立法作業に携わった公務員、学者若しくは実務家の論考です。この辺りのことについては、中国の物権法が公布される前後に日本における出版物であったり雑誌記事論文等をリスト化すると自明です。ちなみに、同じ内容をまさにゴム印の如く大量に上梓された方々も容易に見つけられます。そんなに人材不足だったのでしょうか(笑)。

今回のコラムで取り上げたものは、法案や誰かの論考というわけではなく、裁判所のある会議で、来たる民法典の公布までの新旧法の整合性をどう取るかに関する意見総括です。ちなみに、この意見総括は意見募集稿として告示され人々からの意見を求めるものになっています。

彼の国の裁判所の頂点に位置する最高人民法院の内部組織についても簡単ながら整理しておきましたので、全体像を俯瞰しながらご笑読頂ければと存じます。

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