学問としての現代中国:「法学」の視点から読み解く
本書は、「法学」の視点から現代中国を読み解き、現代中国を見る別の視点を示したものです。ようやく出版できました。 拙著『中国的権利論』を出版する際の<しがらみ>を取り除き、「法学」の方法論から論証しました。 研究方法論は常に反証し、社会の動向に適応するよう更新し続ける必要があ...
遊びは勉強、勉強は遊び。
本書は、「法学」の視点から現代中国を読み解き、現代中国を見る別の視点を示したものです。ようやく出版できました。 拙著『中国的権利論』を出版する際の<しがらみ>を取り除き、「法学」の方法論から論証しました。 研究方法論は常に反証し、社会の動向に適応するよう更新し続ける必要があ...
本書は、中国の検察権を担う最高人民検察院が作成する「司法解釈」に関係する法令の対訳です。 検察機関の行動の根拠となる司法解釈がどのように作成しているのかを垣間見ることができます。 ご興味のある方は、ぜひご覧ください。 最高人民検察院司法解釈業務規定: 対訳付 Kindle版...
2019年 9回目です。 今回は「情報の読み解き方」の続きを取り上げました。 現代中国の動態を、外部から見て取る場合に、どんな視点が必要か?を1つ1つ紹介してゆく内容です。 今回までに紹介させていただいた視点は、次のとおりです。 (1) 読み解く時点に注目する...
2019年 8回目です。 今回は、ガラッと趣向を変えて「死刑囚(犯罪者)の人権」にスポットをあててみました。最高人民法院の最近の司法解釈を題材にしたものです。なお、イントロは、次のように描きました。 ==========...
2019年 7回目です。 今回は、巷で少し話題となった2019年版外商投資ネガティブリストを題材にして記事を執筆しました。 多くの報道によれば、阮だ中国の規制緩和がいっそう進んだという好意的な評価を確認できます。が、果たしてそうなのでしょうか?...
2018年 10回目です。 今回は「訴訟詐欺」について取り上げました。 訴訟詐欺とは、裁判所を欺いて、相手から金品を巻き上げようとする行為を言います。 この訴訟詐欺について、今年9月に司法解釈がようやく公表されましたので、コラム記事として執筆しました。...
2018年9回目です。 今回は先月ホットな話題となった「居住証新措置」について取り上げました。 香港、マカオそして台湾住民の人々大陸中国で生活していくうえで便利になると日本でも好評の制度です。 ケチをつけるわけでは決してありませんが、言われているほど100点満点の新措置であ...
2018年7回目です。 今回は、先月公表された指導性案例群の中から1つを選びました。 このコラムを執筆中にチラホラとwebでは話題に上っていましたが、私の書くような内容は見受けられなかったので安心して投稿できました。 ご笑読頂ければ(といっても笑えない話ですが)幸いです。...
2018年6回目です。 今回は、今年4月に公布された「人民陪審員法」を取り上げました。 現代中国の裁判所すなわち人民法院は、日本の裁判所のように運用されている組織ではありませんでした。 どちらかと言えば、その建国当時から、法廷に持ち込まれた案件の因果関係について、法令条文と...
2018年5回目です。 今回は、最近何かと話題になっている公務員の問題から、その日中比較をしてみました。 取り上げた題材は、今年3月に全人代が採択した「中華人民共和国監察法」です。 御笑読いただければ幸いです。 第21回「クリーンな公務員の作り方」 #中国法 #公務員
2018年4回目です。 今回は前回のコラムで触れた「裁判観(裁判のイメージ)」について、その日本と中国での違いをテーマにしてみました。 取り上げた題材は、今年(2018年)2月に両高=最高人民法院と最高人民検察院が、連名で公布した司法解釈「検察による公益訴訟事件で法律を適用...
中華人民共和国工業和情報部が、2018年1月29日付けで中国のドメイン体系を一新したことを制定しました(参照:中国互联网域名体系、中華人民共和国工業和信息化部公告2018年代7号)。 3月2日より公表・施行しているため、以下の内容はすでに実施済みのものということになりま...
2018年3回目です。 今回は、何かと話題になっている現行憲法の改正について、任期撤廃よりも重要な点があるのではないかという個人的な感想を加えつつ、夫婦連帯債務に関する最新の司法解釈について紹介しました。 なお、日本と中国の法解釈はほとんど別物であることを逆手にとって現代中...
2018年2回目となります。 今回は趣向を少し変えて、中国のインターネット関連の法制度を垣間見てみました。 後半では、(いつものように)私たちの価値観とは異なる価値観から見た場合にどう感じるのかをコメント。 大学で講義するようになっていっそう強く感じていることですが、まだま...
2018年1回目、第17回目となるコラムを投稿しました。 今回は、法学(法律学)におけるエッセンスを紹介しながら、それを現代中国の現在にあてはめてみました。 中身としては、従前から変わらない私の主張を繰り返すことになってしまって恐縮ですが。...
今年最後で、第16回目となるコラムを投稿いたしました。 今回は、ある政府機関が改正した法令の内容を題材に、現代中国法がいかに「法による支配」を進めようとしているのかを紹介すると同時に、これまで不文律として存在していたルールがようやく普遍的に明文化されつつあることを指摘したも...
15回目となるコラムを投稿いたしました。 今回は、民法総則のお話をしていく中で記事作成を中断していたものです。 題材は今年5月に中国共産党中央委員会弁公庁と国務院弁公庁が連名で公布していた「关于实行国家机关“谁执法谁普法”普法责任制的意见」(国家機関の「誰が執行し、誰が啓蒙...
14回目tなるコラムを投稿しました。 今回は民法総則に関する第五弾。最終話です。 今月1日より施行している民法総則について、紹介したものです。 ご笑読頂ければ幸いです。 第14回「民法典は異彩を放てるか?」 #中国法
13回目となるコラムを投稿しました。 今回は民法総則に関する第四弾。 私たちの民法の運用でも、そのコアとなる所有権に関するところです。 コラムでも触れていますが、所有権の変容のくだりは「所有論争」を想起させるのではないでしょうか。 ご笑読いただければ幸いです。...
12回目となるコラムを投稿しました。 今回は今年10月に施行される「民法総則」の第三弾です。 第11回目で個人を含む自然人について述べましたので、今回は企業等の法人について述べました。 ご笑読いただければ、幸いです。 第12回「法人分類の再編」 #中国法