第25回「居住証制度は一国二制度を崩すか?」
2018年9回目です。 今回は先月ホットな話題となった「居住証新措置」について取り上げました。 香港、マカオそして台湾住民の人々大陸中国で生活していくうえで便利になると日本でも好評の制度です。 ケチをつけるわけでは決してありませんが、言われているほど100点満点の新措置であ...
遊びは勉強、勉強は遊び。
2018年9回目です。 今回は先月ホットな話題となった「居住証新措置」について取り上げました。 香港、マカオそして台湾住民の人々大陸中国で生活していくうえで便利になると日本でも好評の制度です。 ケチをつけるわけでは決してありませんが、言われているほど100点満点の新措置であ...
2018年8回目です。 今回はマニアックで面白みがないと定評のある「時効(制度)」を取り上げてみました。 民法総則が施行されてから早一年が過ぎようとしています。そろそろ時効の扱いについても方針を示すだろうなという頃でした。...
2018年7回目です。 今回は、先月公表された指導性案例群の中から1つを選びました。 このコラムを執筆中にチラホラとwebでは話題に上っていましたが、私の書くような内容は見受けられなかったので安心して投稿できました。 ご笑読頂ければ(といっても笑えない話ですが)幸いです。...
2018年6回目です。 今回は、今年4月に公布された「人民陪審員法」を取り上げました。 現代中国の裁判所すなわち人民法院は、日本の裁判所のように運用されている組織ではありませんでした。 どちらかと言えば、その建国当時から、法廷に持ち込まれた案件の因果関係について、法令条文と...
2018年5回目です。 今回は、最近何かと話題になっている公務員の問題から、その日中比較をしてみました。 取り上げた題材は、今年3月に全人代が採択した「中華人民共和国監察法」です。 御笑読いただければ幸いです。 第21回「クリーンな公務員の作り方」 #中国法 #公務員
2018年4回目です。 今回は前回のコラムで触れた「裁判観(裁判のイメージ)」について、その日本と中国での違いをテーマにしてみました。 取り上げた題材は、今年(2018年)2月に両高=最高人民法院と最高人民検察院が、連名で公布した司法解釈「検察による公益訴訟事件で法律を適用...
2018年3回目です。 今回は、何かと話題になっている現行憲法の改正について、任期撤廃よりも重要な点があるのではないかという個人的な感想を加えつつ、夫婦連帯債務に関する最新の司法解釈について紹介しました。 なお、日本と中国の法解釈はほとんど別物であることを逆手にとって現代中...
2018年2回目となります。 今回は趣向を少し変えて、中国のインターネット関連の法制度を垣間見てみました。 後半では、(いつものように)私たちの価値観とは異なる価値観から見た場合にどう感じるのかをコメント。 大学で講義するようになっていっそう強く感じていることですが、まだま...
2018年1回目、第17回目となるコラムを投稿しました。 今回は、法学(法律学)におけるエッセンスを紹介しながら、それを現代中国の現在にあてはめてみました。 中身としては、従前から変わらない私の主張を繰り返すことになってしまって恐縮ですが。...
今年最後で、第16回目となるコラムを投稿いたしました。 今回は、ある政府機関が改正した法令の内容を題材に、現代中国法がいかに「法による支配」を進めようとしているのかを紹介すると同時に、これまで不文律として存在していたルールがようやく普遍的に明文化されつつあることを指摘したも...
15回目となるコラムを投稿いたしました。 今回は、民法総則のお話をしていく中で記事作成を中断していたものです。 題材は今年5月に中国共産党中央委員会弁公庁と国務院弁公庁が連名で公布していた「关于实行国家机关“谁执法谁普法”普法责任制的意见」(国家機関の「誰が執行し、誰が啓蒙...
14回目tなるコラムを投稿しました。 今回は民法総則に関する第五弾。最終話です。 今月1日より施行している民法総則について、紹介したものです。 ご笑読頂ければ幸いです。 第14回「民法典は異彩を放てるか?」 #中国法
13回目となるコラムを投稿しました。 今回は民法総則に関する第四弾。 私たちの民法の運用でも、そのコアとなる所有権に関するところです。 コラムでも触れていますが、所有権の変容のくだりは「所有論争」を想起させるのではないでしょうか。 ご笑読いただければ幸いです。...
12回目となるコラムを投稿しました。 今回は今年10月に施行される「民法総則」の第三弾です。 第11回目で個人を含む自然人について述べましたので、今回は企業等の法人について述べました。 ご笑読いただければ、幸いです。 第12回「法人分類の再編」 #中国法
11回目となるコラムを投稿しました。 今回は前回に続いて「民法総則」第二弾です。 第二弾は、二部作を予定しています。その前半として、このコラムでは自然人に関する民法総則の内容を取り上げました。 ご笑読いただければ幸いです。ちなみに、次回は法人に関する民法総則の内容を取り上げ...
10回目となるコラムを投稿しました。 今回は、今年10月1日より施行される予定の「民法総則」について。その第一弾です。 第一弾として選んだ内容は、大きく分けて2つ。1つは、民法総則の歴史的経緯すなわち民法通則から民法総則へと移行する意義についての解説と、過去の日本の研究が無...
9回目となるコラムを投稿しました。 今回は前回のコラムの目的を果たすべく意識して書き上げたつもりです。 「司法の独立」というありふれたアプローチから人民法院について考えるのではなく、 「信用情報」という無関係のように思える視点から考えてみたものです。...
8回目となるコラムを投稿しました。 今回は、前々回のコラムの感想で、ある方から余りに現代中国の裁判官が役に立たないかのような論じ方をしているとご指摘を頂いたことをふまえて、裁判官の汚名返上を意図して執筆してみました。 日本の裁判官の場合、その中立性や公平性が日本社会にとって...
7回目となるコラムを投稿しました。 今回は、ガラリと雰囲気を変えて、税のお話しから論じてみました。中国が「大きな政府」から「小さな政府」へと移行しつつあること、その中で財政問題を見れば民間資本の活用が中国でも必要になること、そして、この民間資本の活用から「公益的寄付」を見る...