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学問入門

令和元年5月1日に、「学問入門」を上梓しました(Kindle版)。 これは大学の初年度教育で、導入部分(3回分~5回分を想定)として用意した資料です。 初年度教育は、最近では一般化してどの大学学部でも行なわれています。しかし、担当する教員によって当然濃淡がありますし、初年度...

第32回「逃亡犯条例」改正案の法的背景

2019年 4回目です。 今回は今月ホットな話題に少しなった香港の「逃亡犯条例」改正案について取り上げました。 平たく言えば、目先の出来事に捉われず、少し遠くまで見通しながら議論すべきでは?というお話にしたつもりです。 ご笑読いただければ幸いです。...

中華人民共和国憲法:対訳・注釈付

昨年(2018年)の最新改正を反映させた中華人民共和国憲法の対訳版を執筆しました(Kindle版)。 私が学部生の頃までは、対訳版と向き合って外国法を学んでいました。特に第二外国語を母国語とする外国法の場合、非常に重要な作業だと聞かされたものです。 例えば、中国法の場合、...

語源を確かめる

明日から新しい元号が分かりますね。どんな元号になるのでしょう?そして、なぜその元号になったのでしょうか。 こういう時、語源を調べるというスキルが必要です。 ツール・媒体としては「語源辞典」があります。 例えば、 『日本語源大辞典』小学館2005年...

日本国憲法論講義

今年3月に上梓した『日本国憲法論講義』(デザインエッグ社)ですが、索引がないため電子書籍化しました(Kindle版)。 紙媒体のものと内容は同じです。Kindle MatchBookにも登録しました。 価格については取り敢えず紙媒体の税抜価格で設定しました。...

第31回「外商投資法は転換点となるか?」

2019年  3回目です。 今回は色々な思惑の中で注目を集めた「外商投資法」について考察しました。 中身について触れることなく、こういう法律であるとか、原則的な規定に留まっていて実現可能性に疑問符が付く等というコメントを見聞きする一方で、具体的に内容を紹介するものが少ないよ...

第30回「行政処罰情報にもデータ化の波」

2019年 2回目です。 今回は現代中国の行政機関が行なう行政処罰の公表を、なぜ「国家統計局」という一見すると筋違いの機関が担うことになるのかについて、切り込んでみました。 私たちの感覚からすれば、行政処罰を行なった機関がその内容を公表すれば十分のように思えることでも、現代...

第29回「法の番人は裁判官に非ず!?」

2019年 1回目です。 今回は「法の番人」の常識に切り込んでみました。 皆さんは「法の番人」と聞くと、誰を思い浮かべるでしょうか。 現代中国の一面を見ると、その常識のままで良いのかと考えてしまうかもしれません。 今回は現代中国における「法の番人」が誰なのかをテーマにしまし...

第28回「権力は自ら巨大化するのか?」

2018年 12回目です。 今回は「警察権力」に焦点を当てて、人間社会(の質の変化)と権力の関係について考えてみました。 読み進めると、「何処かで聞いたような話」だったり、「昔の日本のような話」だったりを想起されるかもしれません。...

第27回「[套路貸]をめぐる攻防と人間の成長」

2018年 11回目となりました。 今回は中国版の「雪だるま式借金貸し」について取り上げました。 日本では「もう昔の話」として語られる〇富士などのローン紛争が、中国ではまだ活発だということ。 指導性裁判例が公表されて息絶えるかと思いきや、予想に反して最高人民法院がさらに司法...

第26回「訴訟詐欺はなくなるか?」

2018年 10回目です。 今回は「訴訟詐欺」について取り上げました。 訴訟詐欺とは、裁判所を欺いて、相手から金品を巻き上げようとする行為を言います。 この訴訟詐欺について、今年9月に司法解釈がようやく公表されましたので、コラム記事として執筆しました。...

第25回「居住証制度は一国二制度を崩すか?」

2018年9回目です。 今回は先月ホットな話題となった「居住証新措置」について取り上げました。 香港、マカオそして台湾住民の人々大陸中国で生活していくうえで便利になると日本でも好評の制度です。 ケチをつけるわけでは決してありませんが、言われているほど100点満点の新措置であ...

第24回「時効制度の意味することは何か」

2018年8回目です。 今回はマニアックで面白みがないと定評のある「時効(制度)」を取り上げてみました。 民法総則が施行されてから早一年が過ぎようとしています。そろそろ時効の扱いについても方針を示すだろうなという頃でした。...

第23回「労災認定の日中比較」

2018年7回目です。 今回は、先月公表された指導性案例群の中から1つを選びました。 このコラムを執筆中にチラホラとwebでは話題に上っていましたが、私の書くような内容は見受けられなかったので安心して投稿できました。 ご笑読頂ければ(といっても笑えない話ですが)幸いです。...

第22回「司法の公正は誰が作るのか?」

2018年6回目です。 今回は、今年4月に公布された「人民陪審員法」を取り上げました。 現代中国の裁判所すなわち人民法院は、日本の裁判所のように運用されている組織ではありませんでした。 どちらかと言えば、その建国当時から、法廷に持ち込まれた案件の因果関係について、法令条文と...

第21回「クリーンな公務員の作り方」

2018年5回目です。 今回は、最近何かと話題になっている公務員の問題から、その日中比較をしてみました。 取り上げた題材は、今年3月に全人代が採択した「中華人民共和国監察法」です。 御笑読いただければ幸いです。 第21回「クリーンな公務員の作り方」 #中国法 #公務員

第20回「公益訴訟が裁判を変える?」

2018年4回目です。 今回は前回のコラムで触れた「裁判観(裁判のイメージ)」について、その日本と中国での違いをテーマにしてみました。 取り上げた題材は、今年(2018年)2月に両高=最高人民法院と最高人民検察院が、連名で公布した司法解釈「検察による公益訴訟事件で法律を適用...

最新の .cn について

中華人民共和国工業和情報部が、2018年1月29日付けで中国のドメイン体系を一新したことを制定しました(参照:中国互联网域名体系、中華人民共和国工業和信息化部公告2018年代7号)。  3月2日より公表・施行しているため、以下の内容はすでに実施済みのものということになりま...

第19回「憲法改正案から紐解く「夫・婦」の平等」

2018年3回目です。 今回は、何かと話題になっている現行憲法の改正について、任期撤廃よりも重要な点があるのではないかという個人的な感想を加えつつ、夫婦連帯債務に関する最新の司法解釈について紹介しました。 なお、日本と中国の法解釈はほとんど別物であることを逆手にとって現代中...

第18回「ネット社会を窒息させるのは誰か?」

2018年2回目となります。 今回は趣向を少し変えて、中国のインターネット関連の法制度を垣間見てみました。 後半では、(いつものように)私たちの価値観とは異なる価値観から見た場合にどう感じるのかをコメント。 大学で講義するようになっていっそう強く感じていることですが、まだま...

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